ヌードルポエム

あらゆる麺料理が放つキラキラとした旨味粒子を、ポエムによって言語化しています。

おしぼりうどんポエム[かいぜ](坂城町)

長野県坂城町の名産品である「ねずみ大根」をご存知でしょうか。

その名の通り、ねずみのフォルムにそっくりな可愛らしい大根です。トムもジェリーそっちのけで追いかけることでしょう。

辛みの後からくるほのかな甘みの奥深い味のことを「あまもっくら」と表現するみたいで、そのあまもっくらな大根のしぼり汁をつけ汁に、釜揚げうどんを食すものが「おしぼりうどん」です。

 

看板ヤギ(?)が出迎えてくれる「かいぜ」へ。

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なんか用?

 

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のどか。ザ・NODOKA。

入り口には、ねずみ大根をモチーフにしたご当地キャラ「ねずこん」と思われる木彫りの置物が。

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いらっしゃいまチュー。

 

人気店らしくオープン前からひっきりなしにお客さんが来ます。

おしぼりうどん(800円)を注文します。

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大根のしぼり汁なので当然白いです。

ファーストバイトは辛さのあまり、時が3秒ほど止まりました。なめてはいけません。本気で辛いです。

しぼり汁に味噌、ねぎ、かつお節を組み合わせることで、味がまろやかになってきます。特に味噌の存在が大きい。なかなか他にはない味だと思います。

あと、手打ちの麺がムチムチしてて美味しかった。

 

むむ、食べてる途中にポエムが出てきましたよ。それこそしぼり出すように!

 

 

おしぼりうどんポエム

 

あまもっくらの中のあまもっくら

オレの懐 おおあまもっくら

 

昨日までのあまもっくらから明日からのあまもっくら

より高みへ おおあまモアもっくら

 

辛さのあまりクララが立った

おおあまモアもっくらクララ

 

言葉は無限大 絞りだすほど新時代

それは白いユニバース メビウスの麺 おしぼりの温もり

 

泣きそばポエム[七滝観光センター 泣かせ隊食堂](河津)

伊豆観光の「とりあえず行っとけ(とりGO)」系のひとつが河津七滝(ななだる)。

その名の通り、七つの滝を巡れるスポットです。

 

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七滝のひとつ「大滝(だる)」。四天王のズミが現れてもおかしくない。

 

そんな河津で、特産を使った新たなわさびグルメを作ろう!と平成25年度に出来たのが「鮎泣きそば」です。

 

f:id:noodlepoem:20190217001452j:plainみずタイプなのかくさタイプなのか。

 

いくつかの店舗で提供しているそうですが、今回やってきたのは「七滝観光センター 泣かせ隊食堂」。

 

f:id:noodlepoem:20190217000810j:plainあの「泣かないで」の舘ひろしも泣いてしまうかも。

 

とはいえ、鮎のシーズンではないので、鮎無しの「泣きそばセット(1000円)」を。

 

f:id:noodlepoem:20190217000915j:plain中華麺のそばです。スープ付き。

 

鮎だしが入ったしようゆとラー油のたれをかけることで、河津特産のわさびがメガシンカ

 

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メガストーンです。

 

わんこそば感覚でどんどんいけちゃいます。

今度は鮎がのっているものも食べてみたいですな。

 

同時期に開発された「あんバタわさこ」も購入できます。

 

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250円。モンスターボールよりちょい高い。

 

あんバタの中にわさびが仲間入り。感情のピクセルで言うところのワニさん。ツーンとした甘さを体験したい方はぜひ!

 

 

泣きそばポエム

 

つまずいて、すりむいて、泣けてくる

フラれて、叩かれて、泣けてくる

見えなくて、明日にソッポ向かれて、泣けてくる

 

ああ、生きるってわさびだね

僕がわさびで、君が鮫皮

 

言葉を失う旋律が、鼻から抜けて

虜になるのさ リトルグリーンモンスター

 

そうめんポエム[翼果楼(よかろう)](長浜)

琵琶湖の湖北エリアの郷土料理「焼鯖そうめん」を食べに長浜へ。

 

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海だね。海。

 

江戸時代や明治時代の建築物が並ぶ観光スポット「黒壁スクエア」にある翼果楼は、築200年の商家を改装したお店だそうです。

 

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メニューはこんな感じ。

 

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そのほかに近江牛の陶板焼きなどのメニューもあります。

 

そんでもって焼鯖そうめんがこちら!

 

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もともとご飯のおかずだったそうなので、味付けも甘辛く濃いめでうまし!

煮汁が染みたそうめんもまた箸が止まらないヤツです。

 

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焼鯖寿司もオススメです。

 

最近サバ缶が話題になってますが、缶に入ってないサバもやっぱり最高です。

 

 

そうめんポエム「誰もが回遊 不飽和する愛」

 

鰹は磯野家に愛されている

秋刀魚は明石家に愛されている

鮪はすしざんまいに愛されている

鱒は富士宮に愛されているし

鯵は沼津で開かれている

 

鯖はどうだろう?

 

そう きっと 愛されていた

はるか昔のその昔から

 

白いフリンジが束になり

「ラブ・ミー・テンダー」とひらひらり

 

あれ?あれれ?

鯖がプレスリーのリーゼントに見えてきた

 

うどんポエム[さぬきうどん佐和](磐田)

ラーメンばかりで飽きてきたので、麺料理全般をターゲットにポエることにしました。

ついでにブログも引っ越しました。

以前のラーメンポエムはある程度整理してヌードルポエムに残しています。

振り返ってみると、昔も今も迷走しているのが伺えます。いつまでも青い春です。

 

これからはラーメン詩人あらためヌードル詩人です。

プードルでもシードルでもありません。

もちろんヒョードルでもありません。

 

ヌードルポエムです。よろしくお願いします。

 

一発目のポエムは「うどんポエム」。

とよおか採れたて元気むら近くにある「さぬきうどん佐和」のうどんは

めっちゃうまい!

海老天、鳥天、赤天がのったぶっかけスペシャル(温)は972円です。

 

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とりあえず鳥天はぜひ一度は食べてみてほしい。

 

 

うどんポエム「君を丸ごと揚げてみたい」

 

「・・・」

ふたりの間に言葉はいらない

 

「てん、てん、てん」

揚げたての熱量で君を見つめる

 

感情をぶっかけろ

そしてぶっかけられろ

 

サクサクからサワサワへ

茹で上がれ 純白フリルの小麦娘たち

 

ラーメンポエム [らーめん西海](東京競馬場)

競輪、競艇とやってみて、たどり着いたは東京競馬場。 敷地、建物、人、すべてがデカイし、広いし、多いし、デカイ。

休日の過ごし方として公営競技はおすすめです。ガチで勝負はせず、1レース数百円程度で遊ぶ分にはとても安上がりなこと市立動物園の如し。少額でも勝てると嬉しいですしね。

パドックにて。どの馬も調子良さそうに見える。みんな質量を持つ残像なのかな。

東京競馬場には、昔ながらの馬好きのおっちゃんもいれば、家族連れや若いカップル、競馬好き女子(UMAJOと言うらしい)のグループなど、いろんな人たちで賑わっています。あとおっきなレンズのカメラ持ってる人とか。

シート敷いて寛ぎながら。もうフェスだね。アレキウマドロスとか、ウマナクションとか。

そんな東京競馬場には数多くの食べ物屋があります。 ラーメン屋も何店舗かありまして、ラーメンポエムも同時に楽しめるお得なスポットが東京競馬場なのです。

らーめん西海540円。びわ茶も飲める。

さっぱりとしたあごだしの豚骨スープが、勝馬投票券とポエムへ僕を導いてくれる・・・。

どしゃ降りのような蹄鉄の音と 麺を茹でる音はどこか似ている

やっぱり似ていないかも

サラブレッドのいななきと スープを飲み干すため息は似ている

やっぱり似ていないかも

第4コーナーのせめぎ合いと 「4杯目のラーメンはもうツライ」は似ている

やっぱり似ていないかも

騎手との相性、お酢とコショウ 馬券はロマン、食券はボタン

やっぱり似ているかも

ラーメンポエム [喜慕里](浜松)

お客さんはだいたいぎょうざ定食。 そりゃそうですよね。浜松餃子の有名店ですから。 開店前から30人以上並んでましたよ。

唐あげラーメン700円

私が行った時は、1〜2割くらいの人がラーメンも頼んでる印象。 ラーメンがこんなにもチョイ役なのはかつてあっただろうか。

当然ながらぎょうざもうまい。

ぎょうざをお持ち帰りでけっこうな数買って行く人もいました。 浜松と書いてぎょうざと呼んでも誰も文句言わないんじゃなかろうか。

「眠らない雑踏の中 たくさんの人たちが遠くに感じる

 孤独を忘れたくて コショウもかけ忘れた

 餃子のスクランブル交差点で唐あげの帆を上げろ

 勝ち負けじゃないんだよ

 衣か皮かの違いなんてドンウォーリー

 幸せを噛みしめる

 美味しさに身もだえる

 持ち帰ろう 希望と喜慕里」

ラーメンポエム [たんや善治郎 仙台駅 駅前本店](仙台)

麦飯やテールスープと一緒にいきたいところですが、ラーメンとの相性もベロうま。

厚切り牛たんラーメン(900円)

平成最後の晩夏の杜

政宗梵天丸の夢を見る

よみがえるあの子守唄

タンタン タタタン ギュー タンタン

タンタン タタタン ギュー タンタン

江戸の暴れん坊 明治の夜明けぜよ 大正のはいからさん

昭和のブランデーグラス そして平成のジャンプ

時代を超えて 鳴り止まぬこの律動

タンタン タタタン ギュー タンタン

タンタン タタタン ギュー タンタン